令和8年度 事業計画

令和8(2026)年度 事業計画

 

 当会では平成13(2001)年に長野市が策定した松代地区中心市街地活性化基本計画「信州松代まるごと博物館構想」を推進するために、松代に潜在する地域資源を一つ一つ掘り起こして光を当て、磨き上げて全国に発信し、松代の活性化を目指して取り組んできました。

 

今までの歩みを次世代に伝えるべく令和3年度に20周年記念誌を発行して、行政等の関係各所や全国町並み保存連盟・長野県内の町並みネットワークの参加団体等に贈呈し、まちづくり情報の共有を進めてきました。

 また、令和4年度「手づくり郷土賞(国土交通大臣表彰)」の受賞を機に、まちづくりに取り組む県内外の諸団体との新たな交流も進めてきました。

 

 対外的な連携拡大のみならず、昭和100年、戦後80年、松代群発地震から60年の節目の年に、松代学講座でこれらをテーマに実施し、著名な講師の下、夢空間会員のみならず多くの皆様に参画いただきました。

 

 令和8年6月にNPO法人夢空間は設立25年を迎えます。
 設立25年を迎えるに当り、従来の活動を見直しあるいは強化し、「賑わい創出から潤い創出」(町の経済の潤い、町の人々の心の潤い、観光客の満足度向上)へと、次の10年に向けた礎を築くべく推進してまいります。

 折しも令和8年は長野県誕生150周年、松代町の長野市合併60年の節目の年に当たります。また、令和9年の善光寺御開帳を控え、これらを新しい切り口から取り上げ、観光振興とともに真に町の賑わいと潤いの創出に繋がる活動を推進します。 

 また、令和7年度は重要文化的景観の選定に向けた新たな取組みとして「松代の泉水・泉水路を守る会」に当会から6名の理事が本部役員として参画し、講演会や勉強会をはじめとする諸活動を推進しています。

 

 更に、従来の活動を子どもや若い世代へ継承するとともに、子どもや若者視点からの新しい取組みも同時に進めてまいります。
 小中学校の総合的学習の時間、松代高校の総合的探求の時間について学校と連携し、地域で支援する体制の整備に取り組む一環として、令和5年度から長野県の元気づくり支援金事業として「ふるさと松代再発見」プロジェクトを推進しました。令和7年度は総仕上げの年として引き続き第3弾の取組みを推進し、小中高各校のご協力をいただき、成果をまとめ冊子「ふるさと松代再発見 “その3”」を発行しました。加えてデジタルコンテンツとビデオも制作し、長野市の小中学校で見られる様に、教育委員会にお願い(提供)しました。今後もこれらが学校・地域で活用される事を願うとともに、3年間に亙ったこのプロジェクトは学校や地域に向けた活動を継続してまいります。

 

 松代城第二期整備計画の進展に合わせて、松代の歴史的文化遺産の保存利活用や旧青木家跡地の有効活用について提案して松代の町の質を高めるとともに、信州松代観光協会と連携して国内及び海外から松代への誘客に努め、まちなかの賑わいを創出して地域振興を図ります。

 

 全国町並みゼミ、信州の歴史的まちなみフォーラムの開催などを通じて、関係の深まった地域の諸団体とのネットワークを広

 げ、松代の伝統環境の保存や、城下町らしい景観整備に取り組むとともに、長野県内の町並みネットワーク推進を図ります。

 

 諸施策の推進に当たっては、国連の提唱により県や市が推進するSDGsに沿って持続可能なまちづくりを推進します。

【重点事業として】

 ①長野県誕生150周年、長野市合併60年、令和9年の善光寺御開帳に向けて、誘客促進とともに真に町の賑わいと潤いを

  創出する活動を推進します。

   (JR東日本のディスティネーションキャンペーンも意識して)

 ② 国の「重要文化的景観」の選定を視野に入れて、松代の泉水・泉水路を守る会や行政はじめ諸団体と連携して景観の保存や

  活用などの活動を継続推進します。

 ③ 空夢空間の事業強化のために令和6年度に再編成した委員会活動を高度化し、まち歩きイベント・松代学講座・視察研修の

  見直しと充実を推進します。

  同時にこれらを実現するための体制強化とガイド人材の養成を進めます。

 ④ インバウンドの拡大に向けた施策と受け入れ環境の整備促進を、関連団体と共に推進します。

 ⑤ インターネットをはじめとするITを活用した情報発信の拡大・内容の充実(多言語化も含む)を進めます。

 ⑥ 小中学校の総合的学習の時間、松代高校の総合的探求の時間について学校と連携し、地域で支援する体制の整備に取り組む

  一環として、令和5年度から長野県の元気づくり支援金事業として「ふるさと松代再発見」プロジェクトを推進しました。

  令和7年度は総仕上げの年として引き続き第3弾の取組みを推進し、小中高各校のご協力をいただき、成果をまとめ冊子

  「ふるさと松代再発見 “その3”」を発行しました。加えてデジタルコンテンツとビデオも制作し、長野市の小中学校で見ら

  れる様に、教育委員会にお願い(提供)しました。今後もこれらが学校・地域で活用される事を願うとともに、3年間に亙っ

  たこのプロジェクトは学校や地域に向けた活動を継続してまいります。

 ⑦ 松原遺跡の探求も含め、古代からの松代の地域の歴史・地理研究を踏まえた松代の町の成り立ちを学ぶとともに、文化的景

  観の観点も取り入れ、今後の松代のまちづくりを考える機会とします。

 ⑧ 松代地区住民自治協議会等と連携し、松代城第二期整備計画の進展に合わせて長野市の都市再生整備計画事業の策定に積極

  的に参加し、真田宝物館の建替えを含む松代のエントランス機能の強化に取り組みます。

  長野市の都市再生整備計画事業の策定に積極的に参加し、真田宝物館の建替えを含む松代のエントランス機能の強化に取り

  組みます。

 ⑨ 全国町並みゼミやまちなみフォーラム開催成果を踏まえて地元との連携を強化し、松代の泉水・泉水路の保存と水源確保の

  取り組みを進め、伝統的環境の保全と城下町らしい町並み景観推進に取り組むとともに、長野県内の町並み保全のネットワ

  ークを促進します。

 ⑩ 長野商工会議所松代支部や住民自治協議会等と連携し、松代まちづくり研究会を核にして、松代を活性化したいという意欲

  を持った若い世代と連携を深め、古民家や空き店舗を活用したリノベーションによるショップ開発促進や古民家を活用した

  移住促進に取り組みます。

 ⑪ 長野市における、観光振興や町の賑わい創出の事例として「歴史的町並みを活かした分散型ホテル構想」はじめ、県内外の

  先進事例を松代まちづくり研究会で取り上げて研究します。

 

【通年事業として】

 ① 松代地区住民自治協議会 まちづくり部会(歴史文化担当)の活動を通じて、松代地区振興計画の推進に取り組みます。

 ② 松代商店会連合会との連携を促進し、商店街や地域の活性化に取り組みます。

 ③ 信州松代観光協会と連携して松代観光推進に取り組みます。

 ④ 「松代まち歩きセンター」を充実させ、地域の人々と観光客との交流を促進して「各種まち歩き」の活発化を図り、現在松代城

  周辺や象山地下壕に集中している観光客の流れをまちなかに導き入れ、まちなかの賑わいを創出します。

 ⑤ 大学(信州大学、國學院大学、長野県立大学、長野大学、清泉大学)や研究機関等との連携を深め、学術的研究成果をまちづ

  りに反映させます。

 ⑥ 松代町内小中学校、松代高校と連携し、子どもたちが松代の歴的文化遺産を活かしたまちづくりに触れる機会を増やし、地

  域を愛する気持を育み、松代の次代を担う若者の育成に努めます。

 ⑦ 明治維新以降、社会貢献をした松代ゆかりの人々の業績を研究し、顕彰する取り組みを行います。

 ⑧ まちなかの商家や民家を観光の中核拠点として保存整備利活用を促進します。

 

【特別事業として】

   ⑴ 旧樋口家住宅管理及び運営業務委託
   長野市が整備した旧樋口家住宅の維持管理と更なる利活用促進に取り組みます。

   ⑵ 寺町商家の指定管理者として施設運営(継続:令和5年度から5年間)
    長野市が整備した寺町商家の指定管理者として施設運営に当たります。

1.まち歩き推進事業】

 ⑴ 歴史的文化遺産保存利活用によるまち歩きの推進
   地域の歴史的文化遺産の保存活用によるまち歩きを推進し、松代全体をまるごと博物館として地域振興を図る取り組みを
   行います。
   ① 文化財登録と利活用、町並み保存整備の推進
      長野市観光文化部文化財課や歴史的建造物所有者との連携を深め、文化財登録を推進し利活用を図り、点在している歴
      史的建造物を保存しながら城下町らしい町並みでつなぎ、潤いのあるまちづくりに取り組みます。
   ② 庭園都市松代の推進
    ・信州大学農学部と連携し水路網の調査に協力して、泉水や泉水路の保全に取り組み、庭園都市松代の推進を図ります。
    ・「武家屋敷のお庭拝見」を通じて個人宅のお庭の公開をお願いするとともに、松代の泉水・泉水路を守る会と連携し、水源
      の確保とお庭所有者を地域で支えていく活動を推進します。
    ・国の「重要文化的景観」について理解を深めていただくため、泉水・泉水路の保有者を中心に「文化的景観」の勉強会を継続
      します。  
   ③ 松代の近代産業遺産を活かしたまちづくりの推進
   ④ 人物を活かしたまちづくりの推進
    ・松代地区住民自治協議会 歴史文化部会に参画し、松代出身で近代日本を切り拓いた人物を紹介するパネルや案内看板を
      充実させて松代のアピールに取り組むとともに人物や歴史の顕彰に取り組みます。
   ⑤ 民話の里作りの推進
    ・民話研究者や民話愛好家、民話紙芝居作製協力者により、地域の人物や地域に伝わる民話を紙芝居化して地域で子どもを
      育てる環境作りを行い、あわせて観光振興に努めます。
   ⑥ 旧町名活用推進
    ・江戸時代から伝わる旧町名を活かしたまち歩き等の取組みを推進します。
   ⑦ 古民家や空き家の利活用によるリノベーションまちづくりの推進
    ・長野商工会議所松代支部や商店街と連携して「松代リノベーションプロジェクト」を推進して、松代でショップを開きたい
      人と民家や空き店舗所有者とをつなぎ、開業を側面から支援して、まちの賑わいと潤い創出を図ります。
    ・登録有形文化財で空き家となっている建物の有効活用を進めます。
    ・都会から松代への移住希望者に対し、関係機関とネットワークを構築して空き家情報を収集し、定住促進を図り人口減少
      時代に対応します。
   ⑧ 松代の食の推進
    ・地産地消を基本にしたワンデイシェフの推進を図り松代の食の魅力を高める取り組みを推進します。
    ・松代地区に伝わる伝統食を伝承する取り組みを推進します。
	
 ⑵ 「まち歩き」の推進
      地域の歴史遺産を活かして「まち歩きコース」を開発し、松代観光の推進とまちのにぎわい創出のためにまち歩きの普及
      拡大を図ります。各種まち歩きツアーを実施し、松代まるごと博物館構想の実現を目指した地域振興を推進します。
      外国人旅行客の誘客促進のための環境整備を推進します。
   ① 各種まち歩きツアーの開催
    ・長野観光コンベンションビューローや信州松代観光協会、商店会等と連携し、各種まち歩きを活発化させ、地域経済発
      展に寄与する取組みを推進します。
    ・松代の地形から歴史を紐解くブラタモリ風の凸凹探訪会を開催して松代の歴史風土を生かしたまちづくに取り組みます。
    ・信州松代七福神めぐりの定着化を図ります。
    ・アニメや映画ロケ地に関するまちづくりとまち歩きの推進を図ります。
   ② まち歩きガイドの養成
    ・まち歩きガイド養成講座を開催してまち歩き需要の増加に対応します。
    ・まち歩きガイドテキストの充実を図ります。
    ・外国人観光客に対応するガイド養成を図ります。
   ③ まち歩きのための案内看板整備
    ・まち歩きを推進するために各種案内看板(コース案内、路地名、旧町名、歴史、人物など)を松代地区住民自治協議会
      まちづくり部会(歴史文化担当)と協業して整備・更新します。
    ・外国語表記の各種案内看板整備を提言します。
   ④ 旧松代駅舎利活用による「まち歩き情報」の提供
     旧松代駅舎を利活用し、パネル等の展示を通して松代観光情報、松代まち歩き情報を提供し、まち歩きの活発化を図り
     ます。
   ⑤ まち歩きマップ・ガイドブックの発行
    ・各種まち歩きマップやまち歩きガイドブックを発行し、まち歩きの活発化を図ります。
    ・外国人旅行客に対応したマップやパンフレットの整備を促進します。
  ⑥ 自転車によるまち散策の推進
    ・貸し自転車の充実を図り自転車によるまち散策を推進します。
    ・長野電鉄屋代線跡地のサイクリング道路・遊歩道化や、サイクリングステーション(サイクリングの拠点)整備促進に
      ついて研究を深め、川中島古戦場と海津城(松代城)、妻女山を繋ぐサイクリングコースの定着化を図る取り組みなど
      を通じて自転車によるまちづくりを推進します。

2.交流ネットワーク事業の推進

  松代町内の活動はもとより、県内外はじめ全国各地のまちづくり団体との交流・ネットワークを推進し、松代のまちづ
    くりの質を高める取り組みを行います。 
   ・松代学講座の開催
     全体テーマ : 第1部 「長野県誕生150周年と県歌『信濃の国』」
                 第2部 「善光寺御開帳に向けて」
    今年は、筑摩県と長野県が合併し長野県が誕生して150周年を迎えます。
    県は特設サイトを設け、記念事業やイベントを行い、長野県の魅力を再発見する機会とします。
    この様な節目に長野県の歴史や県歌『信濃の国』の歌詞を地学の視点からたどる講座を企画しました。また、松代
    町が長野市に合併して60周年を迎えます。長野市の発展と合併による市域拡大の歩みと松代町の合併がどのよう
    にかかわってきたのか、地域学の視点から理解する機会とします。
    また、来年4月から善光寺御開帳が始まるに当り、西条中村神社から回向柱が寄進される予定になっています。
    そこで、令和8年度の松代学講座は、これらの出来事を中心に、第1部と第2部で構成しました。

   ・松代まちづくり研究会の開催
     観光振興やまちづくりの県内外の先進事例を研究し、従来の「賑わい創出」に「潤い創出(町の経済の潤い、町の人び
     との心の潤い、観光客の満足度向上)」の新たな視点を加えてまちづくりを推進します。
   ・視察研修受入れ
   ・小中学校の総合的な学習の時間や松代高校の総合的探究の時間への協力。
   ・若者や子育て世代との交流を促進し、まちづくりの次世代育成を図ります。
   ・各地への派遣による交流促進
   ・インバウンドの推進を図り、海外からの観光客受入れ体制の整備に協力します。
   ・長野市のながの協働ねっとへの参加協力
   ・信州の歴史的町並みネットワークへの参加協力
   ・長野県地域づくりネットワークへの参加協力
   ・長野県古民家再生協議会への参加協力
   ・全国町並み保存連盟諸活動への参加協力

3.広報出版情報発信事業の推進

   活動成果を広めるために広報出版・情報発信事業を行ないます。
    ・毎月1回『信州松代 夢空間だより』を発行し、会員のみならず一般市民、行政等関係諸団体、小中高の各学校等へ情報
      提供を進めます。
    ・各種出版事業
    ・インターネット等による情報発信
      夢空間のHPやブログ、SNSでの松代情報の発信や、「信州松代観光情報」への情報提供による松代観光情報の一体化
      促進を図るとともに、松代テレビ局等と連携し松代情報の発信に取り組みます。
      加えてインバウント促進のための多言語対応に取り組みます。
   ・夢空間概要のしおり改正版作成
   ・ギャラリー展覧会の開催
   研究成果を発信していくために各種展覧会を開催し、情報発信に取り組みます。

4.松代まち歩きセンター運営事業の推進

  ・観光客に松代のまち歩き情報を提供するとともに商店街等と連携して松代の食や土産品の開発普及を行い、地域住民と
   観光客の交流を促進し地域振興を図ります。

5.その他の事業の推進

  ・地域の関係団体と協働してまちづくりを推進します。
   ⑴ 信州松代観光協会への参加協力
   ⑵ 松代地区住民自治協議会への参加協力
   ⑶ 長野商工会議所松代支部や松代商店会連合会、各商店会、松代料飲組合等への協力(商店街にまち歩き用ベンチ増
     促進まちゼミの開催、食や土産品開発など)
   ⑷ 真田宝物館との連携
   ⑸ エコール・ド・まつしろ倶楽部、松代文化財ボランティアの会との連携や活動への参加協力
   ⑹ 山寺常山邸、旧前嶋家住宅、旧樋口家住宅、寺町商家等の相互連携促進
   ⑺ 松代でひなまつりへの参加協力
   ⑻ 松代町内外のNPO団体・まちづくりグループとの連携促進
   ⑼ 須磨子忌(松井須磨子)への参加協力

6.諸会議の開催

  ・総会・理事会・監査会他